メインハーネスの作り直し

 
1.はじめに

NSR50 のハーネスだが、ライト系が交流の為か、メータ内の LED インジケータ用のドライブユニットが付いてたりするし、とにかくフロントに来ている配線が多く、太く、かつカウル付けを前提としているためか、硬くて曲がりにくい。

ごちゃごちゃした配線は一応ライトボックスに押し込んでいたのだが、ハーネスが曲がりにくいのとそれ自身の重みで徐々にライトボックスからこぼれ落ちてくるし、ハンドルを曲げるときが重たいし。

またコネクタか配線のどこかが劣化していて、左のウィンカーが時々つかなくなるし、何度かバッテリーの充電不良にも見舞われている。

というわけで、ごちゃごちゃした配線にも電装系で色々トラブルのにも疲れてきたので、ハーネスをごっそりと作り直すことにした。

 
2.調査

NSR50 の配線図を調べると、大きく点火系と灯火系に綺麗に分かれている。さすがはバイクレース前提というのか (^^;

CDI を交換しているかリミッターカットしていればシフトセンサーからの信号線も不要なので、点火系はものすごくスッキリ。バッテリーすら不要になる。

灯火、充電系を調べると、やっぱり LED ドライブユニットが噛んでることでスピードメータとタコメタの配線が膨れ上がっている。

メータは Acewell のマルチメータに変えてしまっているので、これらの配線を一つにまとめてしまえばものすごくスッキリする感じ。

全波整流化してヘッドライトは直流にしているので、照明系の交流ラインも不要だし、KOSO の水温計をつけてるから、温度センサーのラインも不要だし。それらを取っ払って仕舞えば、これもまただいぶすっきりしそう。

という訳で、そーゆーおまとめ方針で配線を作り直すことにした。

 
3.作成

まずはヤフオクで、ベースにする適当な中古のハーネスを落札したんだけど、前期型 NSR50 の物だという割に、シフトセンサーへのコネクタが無いし、メインスイッチへのコネクタも形状が違う。まさかNS50 のハーネスかと心配になったけど、現物あわせしたら長さはぴったりなので、NSR80 のじゃないかと思う。

でまぁ、とにかくまずはハーネステープを全部ひん剥いて、改造開始。

細いメイン電源の線とアースの線は太いものに変更して、長さを合わせながらカット、分岐させていくんだけど、そのためにめっちゃ便利だったのが、このエーモンのスプライス端子。筒状の圧着端子を使ったり半田付けしたりするのに比べて、断然楽だし作業効率が違う。

ちなみに、赤黒黄色といった線はオートバックスやホームセンターで手に入るけど、若葉とか黒黄色といった線は売ってないし、防水ギボシやL型の平端子なんてのも手に入らないので、Amazon やら Webike で、安いやつをかき集めた。

しかし、本当にメータ周りのハーネスはごちゃごちゃと余分な線が固まっていたなぁ。

大まかに出来上がったハーネルを現車に合わせ、曲げ位置やコネクターの取り出し位置を確認しながらハーネステープを巻いていく。

Acewell マルチメータの3つのコネクタに合わせて、信号と電源のコネクタを作った。これらのコネクタに加え、メイン電源、フロントブレーキスイッチのコネクタは右の方に引っ張って結線。

ヘッドライトとウィンカーのコネクタは左側からフレームの外に出す。

フロントに出てくるのはこれだけ。

前はごついハーネスに加え、スピードメータのインジケータ用に左右のウィンカーと Hi ビームの線、オイルセンサーに電源線等ごちゃごちゃと分岐させてたんだけどそれらが全部なくなったので、本当にスッキリしてしまった。

 
4.所感

苦労とお金をつぎ込んだ甲斐があって(笑)、本当にまぁ、ハーネスはすっきりした。

ハンドルを曲げる際のごそごそ感も無いし、ハーネスがライトケースからこぼれ落ちてくる心配もないし。

シート下のハーネスも、レギュレータや CDI、LED ウィンカー用のリレーとの変換アダプタがなくなった分すっきりしたし、もちろんウィンカーの点灯不良や充電不良もないし。

よかったよかったという感じですね。