フロントフォークのオーバーホール その2

 
1.はじめに

左側のフロントフォークがオイルを噴いた。さすがにほっとく訳にはいかんので、修理。

でも、ただ単にシールを交換するだけじゃ面白く無いので、ついでにボロボロだったアウターチューブも塗り直す事にしよう。

 
2.さて、始めよう

今使っているフォークをバラしてしまうと通勤に困るので、予備のフォークをバラしてアウターチューブを洗浄。

耐水ペーパーで表面を軽く研ぎだして、ソフト99のボデーペン(トヨタ車用シルバー)で塗装。

一週間ぐらい塗装膜を乾燥させたら、今度はイサムの2液性ウレタンクリアを噴く。

このウレタンクリアが落ち着くのには結構掛かり、1週間近く経って、漸く触っても吸い付き感が無くなり、表面がツルツルしてきた。

シールがやられた原因はインナーチューブの点錆だろうし、安い代替品を見つけたので、この機会に新品に交換する。

シナプスのインナーチューブで、2本 7,500 円と、純正の1本に満たない値段。

表面の仕上げは純正品と遜色無いが、内側のエッジ処理が甘いとか(使用には問題ないが)はある。

ちなみに、フォークセットが2本 14,000 円なので、そっちにしてしまっても良いかなぁとちょっと思ってた。

シートパイプ等内部の部品は特に問題なさそうなので、再使用。

底部のワッシャだけは新品に交換。

今回の秘密兵器。内径 30mm の塩ビ管。

フロントフォークを組んでからオイルシールを打ち込む為に使うのだが、はっきり言って失敗。

前にやったように、古いオイルシールを使って先に新品のオイルシールを打ち込み、後からインナーチューブを差し込む方がやりやすい。

フォークオイルはお気に入りの円陣屋至高 ABSO-R 。

油面調整は長いスポイドにタイラップで印をつけた物を使用。

高い専用工具を使わずとも、これで十分。

 

組み上がった。

おまけ。

インナーチューブを包んでいた防錆紙なんだけど、この紙自体がパチモン臭い。

フェロブライトというのが商品名なんだけど、それ自体間違ってるしねぇ(笑)

   
   
3.取り付け

フロントをジャッキアップして、古いフロントフォークを外す。

新しいのに交換終了。

   
   
4.どうよ

外してみて分かったんだけど、左が抜けていると思ったフロントフォークは、実は左右とも抜けてしまってた。
道理でフロントがびょんびょんする筈だわ (^^;

オーバーホールしたものはさすがにきっちりと仕事をしてくれる。
元々がフニャフニャのサスなのでかちっとした動きは期待できないけど、柔らかいサスが好きだからこれでいいだろう。

と思ってたけど、ヤマハの柔らかいサスとホンダの柔らかいサスとでは意味が違うなぁ (^^;

ヤマハの柔らかさはしなやかさに繋がってくれていて、引っかけブレーキでコーナーの奥までスーッと入って行って、そこからスロットル開いてリアに加重を移して、ググッとリアから回っていくという感じなんだけど、 NSR でそれをやると、フロントがちゃんと沈まなくって全然回ってくれない。

それよりも、ブレーキングしながらコーナーの奥まで突っ込んで、そこでグイッと方向を換えて加速して出て行くという感じかな。

そう言う走り方になるから新型になる度にフロントが固くなって行ったし、みんなもフロントを固くしようとするのかなぁ。

シートパイプを後期型にすればちょっと固くなるという話もあるから、次にオーバーホールする時には考えてみるか。