さて、貰った NSR50 のうち、1台にはカウルがフルセット付いていたのだが、レース用。
もう一台にはシートカウルだけ付いていたのだが、これがまたあちこち割れている上に、表面に分厚くペンキが塗って あり、そのペンキがひび割れて酷い状態のもの。
さすがにこれは使うのしんどいなぁと思ってヤフオクで探したのだが、安いのはそれより程度が悪くてバリバリに割れ ているものだったり、それなりの程度の物はやっぱりそれなりの値段で落札されて行ったりして、中々手に入れることが できない。
で、落札してもどうせ塗り直ししないといけないしと思い、付いていた奴を補修して使ってみる事にしたのだ が...。
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下地のペンキの皺が埋めきれずに出て来たので、そこをポリパテで埋めて、表面をきれいに磨いて再度サーフェーサを 噴いたんだけど、まだ皺が浮かび上がってくる。
そこを埋めて磨いて噴いたら、今度は他の所に皺や穴が現れる。
そこを磨いて埋めてサーフェーサを噴いたら、また前の所に皺や穴が現れる。
そこを埋めて磨いてサーフェーサを噴いたら、また別の所に....(繰り返す)
きぃぃぃぃぃ〜!となってヤスリで下地まで磨いてパテで埋めて、きれいに仕上げてサーフェーサーを噴いたら、その 磨いた周辺辺りに皺が出て来て、磨いても埋めても噴いても一向に収まらない。
もう頭がおかしくなりそうになりながら磨いたり埋めたり噴いたりを繰り返しているうちに、漸く原因が分かった。
このシートカウルは元々の塗装とステッカーの上にペンキが塗ってあるんだけど、サーフェーサーを噴いた時にそれに 含まれている溶剤でペンキが柔らかくなり、その下のステッカーも柔らかくなって皺になったり端が浮かび上がったりし て来る様だ。
こいつに対処するにはもう全部剥いでしまうしか無いのだが、あまりにもペンキが分厚くてそれは断念したので、それ なら溶剤に侵されないもので一旦表面を覆ってしまえばいい。
ウレタンのサーフェーサーなら一番いいんだけど、それは手元に無いし。ならば錆び止めに使った1液性ウレタンのス プレーの残りを噴いてみようと試してみた所、成功。
これで漸く表面の荒れを抑えて塗装に入ることができた。
もうこの下地作りの作業で使ったのが、プラリペア1セット半、グラスシート、サーフェーサー2缶、ポリパテ1本、 エポパテ少々、錆止め塗料少々と、それだけで程度の良い中古シートカウルが買える程の金額と、1ヶ月近くという時間 と体力と気力である。
買った方が良かった (--;
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で、この後だ、問題発生。
シートを取り外そうとしたのだが、外れない (>_<)
シートの前端部の切りかきがタンクにしっかりと嵌まり、バックレスト裏のロックがフレームにがっちりと噛んで全然外れない。
今まではシートを付けてなかったため、前部がタンクに噛まずにすっと外れてたんだけど、なまじきっちりとシートカウルを直してし まったもので、本来の機能を発揮してかっちりと固定されてしまった様だ。
もうにっちもさっちもいかないので、最悪シートカウルの前端部を割って外すしかないかなぁと思ってたんだけど、シートレールの隙間 から手とスパナを突っ込んで、何とかロックブロックを固定しているナットを緩めて外すことができた。
う〜っ、取り敢えずロックブロックを外してあるんだけど、そのままじゃガタガタするので、なにかロックを外す機構を考えないといけ ないなぁ。
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