|
完全に乾燥させた後、いよいよタンク内部を POR-15 でコーティングする。
要は今までの作業は全てこの為の下準備とも言える。
割り箸で缶の底からしっかりと丁寧に、だまが残らない様に十分かき混ぜてから、全量をタンクに投入する。
でも、完璧にかき混ぜたつもりだったのに最後にちょっと固まりが残ってしまい、それはタンクに入らない様、缶の中に残した。
ちなみに、このコーティング剤は1液性のエポキシらしい。で、1液性のエポキシは大気中の水分で硬化するんだけど、直接水に触れると急激に、発泡する様に膨れ上がって硬化するらしく、その為に完全にタンクを乾燥させる事が必要だそうだ。
|
全量抜く事は不可能なんだけど、じゃあ、例えば全部抜けなかった場合にガソリンタンクの容量がどれだけ減るかというと、230cc 程度。
最初は「全部抜かなくっちゃ」とテンパリ掛けてたけど、NSR50 のガソリンタンクの容量は 7.5L なので、それが 7.25L に減ったからってどーって事無いやと考えたら一気に気が楽になってしまった。
最終的にもとの缶の半分以上まで液が戻って来たので、十分に排出出来た感じ。
で、こいつの乾燥には 72 時間(3日)程度必要なので、次の週末まで放置したあと、いよいよ再塗装の開始。
最初に電動ドリルの先にワイヤーブラシを付けて表面の塗装に傷を入れた後、ホームセンターで買って来たアサヒペンとニッペンの塗装剥離剤を使ったんだけど、まあ威力が無いのなんのって。
ちょこちょこっとしか塗装が浮いて来ず、スクレーパーで浮いた塗装を剥ぐよりも、直接塗装を削り落としている部分の方が多い。
これじゃダメだし、ガスケットリムーバーがいいという話を聞いていたので、値段をネットで調べていたら、どうやらホルツのペイントリムーバーが強力らしいという話を仕入れた。
そこでオートバックスでホルツのを買って来て試してみた所、やったね、アサヒペンやニッペンのとは比べ物にならないぐらいの強力さで、ガンガン塗装を浮かして行く。
で、浮いた塗装をスクレーパーとぼろ布で除去し、洗剤で全体を洗って剥離完了。
|
次にタンクの凹みの修理。
最初、ちょっとだけお金をケチって練り合わせるタイプのエポキシパテ(造形用)を買ったんだけど、結局それでは量が足りず、厚づけパテを再度買う事になってしまった。
変にケチっちゃいけないねぇ (--;
エポキシパテと薄付けパテで凹みを成形し、フレームを塗った時に余っていた錆止め塗料を塗って下地とした。
|
と、思ったんだけど、いざ車体に取り付けてガソリンを入れた所、コックからぽたぽたとガス漏れ。
それはコックの問題だからいいんだけど(いや、良く無い)、漏れたガソリンが付いた手でタンクを触った所、クリアが溶けて指紋が付いた(涙)
やっぱりウレタンクリアで仕上げないといけないということで、速攻で Web!ke にコックとウレタンクリアのスプレーを発注し、付いた指紋等を綺麗にしてから上塗りをしたのであった。
ちなみに2液性ウレタンクリアのスプレーは、そのままだと12時間程度で使えなくなるのだが、冷蔵庫で保管すると長期間、条件が良ければ液 or ガスが無くなるまで保管、使用出来ると聞き、試してみた。
今の所使用開始から15日経ち、まだ缶の中身は固まっていない。この保管方法は使えるぞ。
|